テレビや冷蔵庫などの家電製品を買った際に付いてくる「保証書」。
保証があれば、万が一故障してしまった場合に、無償で修理してもったり、新しいものと交換してもらえたり、購入する側にとっては安心につながりますよね。
そして、カーポートやウッドデッキなどのエクステリア製品についても家電製品同様に「保証書」が付いてきます。
自分が購入する製品の保証内容(保証適用範囲)を知っておくことで、適切な保証を受けられたり、間違った安心感を持つことがなくなりますので、ぜひ保証についてしっかりと理解しておきましょう!
この記事の目次
エクステリアの保証について
工事をすることが必要なエクステリア製品には「工事保証」と「メーカー保証(製品保証)」の2つの保証があります。
工事保証について
エクステリア製品を取り付けた施工業者による保証
工事を行った施工業者が発行する保証であって、保証期間やその保証範囲はさまざまです。
保証による対象は「工事を起因とする不具合」。
適切な工事を行わなかったことによって、製品に不具合などが発生した場合には、保証適用によって製品の無償修理・交換などの対応がなされます。
工事保証の内容はそれぞれの施工業者のホームページなどから確認することができます。保証範囲や保証期間もさまざまですので、事前に確認しておきましょう。
メーカー保証について
エクステリア製品を製造したメーカーによる保証
製品を製造したメーカーが発行する保証です。
保証による対象は「製品そのものを起因とする不具合」。
適切な工事・適切な扱いをしたにも関わらず、製品に不具合などが発生した場合には、保証適用によって製品の無償修理・交換などの対応がなされます。
メーカー保証も工事保証同様に、メーカーのホームページなどから確認することができます。製品を購入した場合には「取扱説明書」などの裏面に保証内容が記載されているものも多いです。
工事保証とメーカー保証の違い
それぞれの保証ですが、「何を保証しているのか?」という点で違い別けすると以下のようになります。
工事保証
適切な工事
製品の性能を正しく発揮させるため、適切な工事を行ったことを保証します。
メーカー保証
製品の性能
適切な工事を行った場合に得られる、耐久・耐候性能などの製品の性能を保証します。
保証が適用された場合の対応(無償修理や交換対応など)については違いがありません。
そして、どちらの保証で対応するかについては不具合が起きた要因によることとなります。
どちらの保証をつかえばいいのか?
実際に不具合がおきた場合、不具合の原因が「適切な工事ではなかったから?製品の性能に問題があった?」という判断はなかなか難しいかと思います。
上記でも説明したとおり、メーカー保証の適用は「適切な工事がされていること」が前提になります。
- 適切な工事がなされていなかった場合は「工事保証」
- 適切な工事がされているのにも関わらず不具合が起きた場合は「メーカー保証」
という対応の流れになるので、まずは施工業者に問い合わせて適切な工事が行われていたのかを確認してもらいましょう。
保証でよくあるトラブル
万が一の不具合や事故からもエクステリアを守る保証ですが
状況によっては適用できないなどのトラブルとなることもあります。
保証を信用しすぎることなく、なにが保証の対象なのか・対象ではないのかなどの整理をつけておきましょう。
台風による被害は保証の適用外!?
台風でカーポートの屋根が飛んでしまったけど保証では直せないと言われてしまった…
工事保証・メーカー保証どちらにおいても
「天災その他の不可抗力(洪水、地盤沈下など)により、製品の性能を超える事態が発生した場合の不具合」は免責事項とされていることが多いです。
そのため、台風被害にあってカーポートの屋根が飛んだとしても、保証(無償修理)では直せないことがあるんです…
こういった場合には、保証適用外のカバーをするためにも適切な火災保険に加入しておくなどの対応が必要です。
注意ポイント
製品性能を超えない勢力の天災については保証が使用できるケースもあります。
例えば…
耐風圧強度(風に対する強さ)が42m/秒の製品が、30m/秒ほどの勢力の台風にあたり倒壊してしまった場合などは、製品の性能が正しく発揮されなかったとして、メーカー保証を適用できる可能性があります。
保証期間を過ぎてから不具合を発見!?
実は不具合の原因は「不適切な工事」だったんだけど、保証期間が過ぎている…
実際にあったトラブルですが
「よく分からないけどカーポートの柱から錆がにじみ出ている」という相談を受けて、見てみると確かに柱と梁をつなぐためのボルトから錆がにじみ出ていました。
結果的にその原因は、「不適切な工事だった(柱の中に雨水が溜まらないような構造にしていなかった)」ことでした。
雨水が長年かけて柱内に溜まり、錆水となってボルトなども錆させてしまった訳ですが、こういった不具合に関しては、表面上には分かりません。そして保証期間を過ぎてから不具合が発見されるような場合となってしまうのです。
そうなってしまうと、修理をしようにも保証は使えない…ということになってしまいます。
故障の原因はまさかの自分!?
製品の不具合かと思いきや、その原因は自分でした…
わたくし筆者本人が経験したことなのですが、学生の時に住んでいたアパートで浴室の換気扇から突然異音が鳴るようになったんです。
理由が分からなかったので管理人さんに連絡をして、業者さんが来てくれたのですが…
異音の原因はなんと「掃除をしてなかったこと」だったんです。
換気扇本体に「1か月に1回はフィルターの掃除をしてください」と書いてあったんですが、一人暮らし初心者の私はそんなこともつゆ知らず、そのままに使い続けた結果、異音を発生する騒ぎになった訳です……
エクステリア製品にも本体にメンテナンスの注意事項が記載されていたり、取扱説明書が用意されています。
その中には、不具合や故障を防ぐために必要な「取扱い方や日頃のメンテナンス方法」が書かれていることもありますので、筆者のように慌てふためくことがないよう、事前にチェックしておきましょう!
安心するためのポイント
前項では保証トラブルについてお話をさせていただきました。
それではそんなトラブルを上手に避けて、不具合があった時にはしっかりと保証が適用できるようにするためにはどのようなことがポイントとなるのか?
以下のようにまとめてみました!
1、保証の範囲を確認する
何が保証の対象なのか対象でないのかをチェック!
前述の通りエクステリア購入前に保証の内容を確認することができます。
どのようなことが保証の対象になるのか(どんな不具合が起きたら保証をつかえるのか)を理解しておくことで購入への安心感にもつながります。
そして、保証で直せたはずなのに知らずにそのままにしてしまった…などの損を減らすこともできます。
2、免責事項をカバーする
保証の免責事項については火災保険などでカバー!
よくあるトラブルの例でも挙げましたが、天災による不具合や故障は保証の免責事項となっております。
そういった保証では直すことのできないものは火災保険などでカバーをすることができます。
自分が入っている火災保険がエクステリアも補償対象となるか、保険内容は手厚いかなどの確認をしておきましょう。
3、適切な工事をしてくれる業者を選ぶ
メーカー保証が使えなくなることもあるので注意!
メーカー保証は適切な工事が行われていることを前提に「製品の性能」を保証しています。
そして適切な工事とは、はっきり言えば「メーカーの発布する施工要領(施工基準)に沿った工事」です。
この施工要領通りの適切な工事を行うことによって、製品の性能を発揮でき、メーカーの保証を受けることができます。
業者を選ぶ際には、この「適切な工事をしてくれるか」という点はしっかりと確認しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
エクステリアの保証についてのご理解を深めていただけましたでしょうか?
最近ではよく10年以上の長期保証をうたったものもありますが、重要な点は「その保証内容」や「適切な工事をしてくれるか」等にあると思います。
保証の一環として「定期点検」などを行う業者もあり、自分では気づかない不具合もプロがチェックしてくれるアフターフォローサービスもあります。
大切なエクステリアを長く安心して使うためにも、こういった保証内容なども比較して購入を考えるようにしましょう!
当記事のまとめ
- エクステリアの保証は「工事保証」と「メーカー保証(製品保証)」の2種類がある。
- 「工事保証」は工事を起因とする不具合や故障を保証の対象としている。
- 「メーカー保証」は製品そのものを起因とする不具合や故障を保証の対象としている。
- 実際に不具合が起きた場合は、まず施工業者に連絡する。
- 保証によるトラブルを回避するためにも、「保証内容を確認する」・「免責事項を火災保険などでカバーする」・「適切な工事を行ってくれる業者を選ぶ」などのポイントをおさえる。
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