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関東間、メーターモジュールとは?知っておくと便利な柱の間隔

建築 柱

みなさまはご自宅の柱はどのくらいの間隔で壁の中にあるかご存知ですか?意外と知らない方もいらっしゃるのではないかと思います。

この間隔というのはハウスメーカーや工務店ごとにバラバラではなく、昔から使われてきた基準が数種類あり、適したものを採用しています。現在使われている基準の代表的なものに「関東間」と「メーターモジュール」があり、多くの住宅はこの基準の間隔で作られています。

自分の家が関東間で作られたのか、メーターモジュールで作られたのかを知ることは、ガーデンルームやテラス屋根などのエクステリアを設置しようと考えている方にとっては、非常に重要なことです。

そこで本日は、なぜ家の基準を知ることが重要なのかと、基準を知るための方法について解説をしたいと思います。

基準・柱の間隔を知ることでDIYで棚を付けたりするのにも役に立ちますので、ぜひ最後まで読んでいってください。

関東間とメーターモジュールについて

家の壁の中は以下のような構造になっています。

壁の構造

壁の中には、主柱間柱など家の骨組みとなる躯体があり、室内側には下地材(石膏ボード)、仕上げ材(壁紙クロスなど)、屋外側には断熱材や防水シート、外壁仕上げ材(サイディングなど)で構成されています。

間柱(まばしら)とは、主柱よりもひとまわり細く、壁を作るための補強(石膏ボードなどを固定するための下地)として使われるものです。

一方、主柱(しゅばしら)は、建築基準法で主要構造部と規定され、家を支える重要な柱です。

柱の間隔というのは、主柱の中心から隣の主柱の中心の距離を指し、この柱同士の距離のことを「芯々寸法」とも言います。そして、柱の間隔は家づくり(間取り)の基準となる寸法であり、冒頭でも説明した通りいくつかの種類があります。

関東間

基準-関東間

関東地方で昔から使われてきた寸法基準で、柱の芯々寸法は910mm(3尺)です。近年では、関東地域だけではなく他の地域でも広く採用されています。

メーターモジュール

基準-メーターモジュール

日本人の体が大きくなってきたことや、ユニバーサルデザインをすすめる動きから、使われることが多くなった寸法基準で、柱の芯々寸法は1,000mmです。

関西間

基準-関西間

京都を中心に関西地方で昔から使われてきた基準寸法で、柱の芯々寸法は980mmです。近年では関東間が増え、新築で関西間を使うケースは減りました。

 

なぜエクステリア商品に関東間やメーターモジュールが関係するの?

ガーデンルームやテラス屋根のような住宅の壁に沿って取り付けるエクステリア(ウォールエクステリア)は、主柱や間柱へのねじ打ちを行い、強固に固定する必要があります。

そのため、柱の位置と商品の幅が合わなかったりすると、しっかりした固定ができずに、適切な強度をもった設置ができないことがあるんです。

 

ガーデンルームやテラス屋根のカタログを見ると、商品の選択欄の中に「関東間」・「メーターモジュール」の選択肢があります。

ソラリア カタログ

(参考画像:YKKAP ソラリア テラス屋根 カタログページ)

同じ1.0間サイズであっても、テラス屋根本体の間口(横幅)が違うことが分かります。例えば、YKKAPのソラリア(テラス屋根)の間口は、関東間では1,850mm、メーターモジュールでは2,030mmと大きさに違いがあります。

そのような理由から、ウォールエクステリアなどを設置するときには住宅の柱の間隔・基準寸法を知っておくことが必要になるわけなんです。

 

柱の間隔の調べ方

それでは、どのようにして自分の家の柱間隔(基準寸法)を調べるかについて、その方法をいくつかご紹介いたします。

図面の寸法を確認する

図面で確認

図面上の寸法を確認して柱の間隔が910mmであれば「関東間」、1,000mmであれば「メーターモジュール」と判断ができます。一番確実な方法で、こまかな柱位置を確認することもできます。

外壁のビス跡を確認する

ビスで確認

窯業系のサイデイングであれば、外壁材を止めるために、柱へビス打ちを行っています。目立たないように上から塗装がかけられているのですが、ビス跡の間隔を測ることで柱の間隔を確認することもできます。

壁を叩いて確認する

壁を叩いて確認

室内側から壁を叩くことで、柱の位置を確認する方法です。手軽ながらも、音の違いで判断するため、おおよその柱位置の確認程度となります。柱がある位置では「ゴンゴン」と詰まった重い音がします。

下地探し針で確認する

下地探し針で確認

下地探し用の針を刺すことで柱にあたると手応えがあるため、確実に柱の位置を確認することができます。壁に画びょうを刺したような小さな穴が開いてしまうので、慎重に使用しましょう。

下地センサーで確認する

下地探しセンサーで確認

柱がある位置を音や光で知らせてくれるセンサーを使うことで、壁を傷めることなく、柱位置を確認できます。石膏ボードの厚みがあると検知できないこともあるので、検知性能を確認してから購入しましょう。

 

まとめ

記事のまとめ

  • 柱の間隔(基準)には、「関東間」「メーターモジュール」「関西間」などの種類がある。
  • 柱の間隔寸法は、「関東間=910mm」「メーターモジュール=1,000mm」「関西間=980mm」。
  • 現在日本では、関東間とメーターモジュールが基準寸法として多く採用されている。
  • エクステリア(ガーデンルーム、テラス屋根など)には、関東間やメーターモジュールの選択肢がある商品もある。
  • 自分の家が関東間かメーターモジュールかを知っておくことで、正しい商品を選択でき、安全な設置ができる。
  • 柱の間隔(基準)を調べる方法がいくつかあるので、その中から可能な方法で調べる。

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