みなさまは夏場の強烈な日差しをどのように防いでいますか?
年々と夏の暑さが厳しくなっている昨今、室内にいても暑さを感じることがあります。なんと、年間70,000人以上にものぼる熱中症患者の約4割が住居内で発症しているそうです。
室内の温度上昇を引き起こす原因として、窓から侵入する日射熱があります。家の中に入る熱は、窓などの開口部からはいるものがほとんどです。この部分の暑さ対策を行うことが、室内の温度上昇を防ぎ、快適に過ごすカギとなります。
そこで本日は、数ある日除けエクステリアの中でも人気の高いシェードをご紹介するとともに、正しい選び方や設置費用を解説してまいります。
シェードとは?
シェードというと「シェードカーテン」を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないかと思います。
シェード(Shade)とは英語で直訳すると【日除け、遮光する】などという意味になり、同じようなエクステリアにオーニングがあります。
日本でも昔から用いられてきた「すだれ」や「よしず」のように、屋外の窓際に設置することで日差しを防ぐことができます。洋風住宅にも似合うデザインのため、近年設置している住宅も多くなってきました。
シェードの魅力・メリット
日除けになる
夏のギラギラした日差しを防ぎ、心地よい日陰をつくりだします。ウッドデッキの表面が熱くなるのも防いでくれるでしょう。
省エネ効果
室内に入る日射も防ぐことで室内の温度上昇を防ぎます。エアコンの効きもよくなり省エネ効果にも期待がもてます。
UVカット
フローリングや家具の劣化につながる厄介な紫外線を効率的にカットします。
優れた遮熱性
カーテンは室内に入って来た熱を遮るため、窓の近くに熱がこもってしまうのに対し、スタイルシェードは室内に入る前の熱を遮ることができます。
簡単に収納できる
使用しないときはコンパクトに収納もできるため、収納場所に困る心配もありません。
優れたデザイン性
シェードをつけることで住まいのおしゃれさもアップ。色のバリエーションも非常に豊富で住宅のスタイルに合わせて選ぶこともできます。
プライバシー保護
日差しだけでなく周囲の視線を防ぎ、プライバシーを保護します。
シェードの種類
タープタイプ
日光を防ぐための生地をそのまま使用するタイプ。使用しないときは畳んで邪魔にならないように収納する必要があります。
巻き取りタイプ
生地を収納するためのボックスが一体となっていて、出し入れが簡単に行えるタイプ。
専門店が教えるシェード選びのポイント
それでは具体的にシェードを選ぶ場合、どのようなポイントをチェックして自分にあったものを選んでいくかを説明してまいります。
サイズを選ぶ
適したサイズを選ぶことで、効率的に日射を防いだり視線を防いでくれたりします。ピッタリサイズで見映えも良くしましょう。
シェードの間口(横幅)
シェードの取付け(固定)方法により異なりますが、基本的には窓の幅と同じくらいのサイズを選びましょう。
シェードの長さ(高さ)
まっすぐ下して固定する場合
生地をまっすぐ下して固定する場合は、縦の必要な長さを測りましょう。
斜めに下して固定する場合
生地を斜めに固定する場合は、固定する位置を定めて、斜めの長さを測りましょう。
ポイント
どちらの固定位置がおすすめ?
まっすぐ下して固定
遮光効果優先の方向け
横から差し込む日差しもほとんど防ぐことができます。また斜めに固定するよりも風に煽られにくいです。
斜めに下して固定
使いやすさ優先の方向け
シェードの下のスペースを有効に使うことができます。窓からの出入りもシェードをたたむことなく行えます。
生地を選ぶ
日差しを遮るための生地は、アクリルやポリエステルなどの合成樹脂を素材として作られています。
シェードの生地の特徴は裏面がやや透ける点です。プライバシー性を重視したタイプもありますので、自分にあったものを選びましょう。
ベーシックタイプ
シンプルな無地生地
日射熱 83%カット
紫外線 89~94%カット
デザインタイプ(ライト生地)
個性を演出する上質生地
日射熱 90%カット
紫外線 97~98%カット
デザインタイプ(プライバシー生地)
高遮視性・高デザイン性の生地
日射熱 82~97%カット
紫外線 99%カット
※LIXIL スタイルシェード生地バリエーションより
ポイント
夜間の遮視性について
シェードの透け感は、日中に比べて夜間に室内で照明をつけた際には強まります。
室内の動きをなるべく見えないようにしたい場合にはプライバシー性の高い生地を選びましょう。
ベーシック生地(夜間の遮視性)
プライバシー生地(夜間の遮視性)
カラーを選ぶ
金属部分と生地のカラーを選べます。住宅の外観に合わせておしゃれにコーディネートしましょう。
金属部分
シルバーやブラウンなど5~6色程度のバリエーションがあります。窓(サッシ)の色に合わせると馴染みやすく違和感が生じません。
生地
シェードの生地はバリエーションが非常に豊富です。住まいの雰囲気にあわせて、自分色を表現しましょう。
ベージュ系
ナチュラルな印象の生地色は緑豊かな暖色系の住宅にマッチ
ブラウン系
シックな印象の生地色にはアンティーク感のある趣深い住宅にマッチ
グレー系
スタイリッシュな印象の生地色には金属カラーを多くつかった現代的な住宅にマッチ
グリーン系
落ち着いた印象の生地色にはライトカラーのウッドデッキが似合う住宅にマッチ
ブルー系
爽快な印象の生地色には大人の遊び心を感じるモダンな住宅にマッチ
ビビット系
イエローやオレンジの生地色は住宅のアクセントカラーになり個性を表現
ボーダー柄
特徴ある横縞模様は涼しさを感じるさわやかな洋風住宅にマッチ。
シェードの費用
シェード設置の費用(商品代+工事費)
まっすぐ下して固定する場合
- ベーシックタイプ 約53,000円~
- デザインタイプ 約62,000円~
斜めに下して固定する場合
- ベーシックタイプ 約60,000円~
- デザインタイプ 約72,000円~
LIXIL スタイルシェード(まっすぐ下して固定)
ベーシックタイプ
約60,000円(税込・工事費込み)
デザインタイプ
約71,000円(税込・工事費込み)
※サイズ 本体幅1,820mm×生地高さ2,080mmの商品で計算。
LIXIL スタイルシェード(斜めに下して固定)
ベーシックタイプ
約65,000円(税込・工事費込み)
プライバシータイプ
約78,000円(税込・工事費込み)
※サイズ 本体幅1,820mm×生地高さ3,000mmの商品で計算。
まとめ
シェードを選ぶポイント
- シェードの種類は「タープタイプ」、「巻き取りタイプ」。
- 間口(横幅)は窓の幅と同じくらいのサイズを選ぶ。
- 長さ(高さ)は、まっすぐ下して固定する場合と、斜めに下して固定する場合で、必要な長さが異なるので実際に計測する。
- まっすぐ下して固定=「遮光効果優先」
- 斜めに下して固定=「使いやすさ優先」
- シェードの生地はやや透ける特徴があるが、遮視(プライバシー)性の高いタイプの生地もある。
- シェードの金属部分は窓枠(サッシ)の色に合わせるのがベター。
- 生地カラーは住まいの雰囲気に合わせてコーディネート。
- シェードの費用は、下して固定する場合で約5.3万円~、斜めに下して固定する場合で約6.0万円~。