カーポート

意外と知らないカーポート工事代の種類について

カーポートを購入する前に知ってほしい工事代の話

 

皆さまは、カーポートの工事代は2種類あることをご存知ですか?

1台用のカーポートをある会社で見積りしたら工事代は35,000円

違う会社で見積りすると工事代は100,000円

同じ商品なのに工事代が約3倍もの差があることになります。

 

そしてこの差が、今回解説する「工事代の種類」についての話です。

これからカーポートを設置する方々は、なんで金額に差があるのか(工事代の種類)についてしっかりと理解しておきましょう。

どちらの工事代を選ぶか・自分にあったものを選ぶことで、納得のいくカーポートを手にすることができます!

 

2種類ある!?カーポートの工事代

 

冒頭の通り、カーポートの工事代は2種類あります。結論から申し上げると工事代の違いは「工事方法の違い」によるものです。工事代が2種類ある=カーポートの工事方法が2種類あるということです。

35,000円の工事

自社の施工方法で行うカーポート工事


自社のこれまでの経験などから、独自の施工方法によって、作業コストを抑えながら必要最低限の手順で行う工事。

100,000円の工事

メーカーの施工基準で行うカーポート工事


カーポートの製造メーカーが発行する「施工要領書(組立説明書)」の施工基準をもとに、指定にしたがって行う工事。

この「メーカーの施工基準」に沿ってカーポートを工事するかどうかによって、結果的に作業内容が変わり工事代にも差が生じることとなります。

工事のイメージ

 

メーカーの施工要領書で指定されている作業内容など

  • カーポート柱の基礎コンクリートサイズ
  • カーポート本体や基礎が沈下することを防ぐ砕石層
  • 柱などの傾き、水平垂直の確認作業
  • コーキング(雨漏れ防止)作業
  • 柱内に水が溜まらないように施す水抜き用の孔開け作業

自社の施工方法では以下のように作業コスト抑えています

  • カーポート柱の基礎コンクリートサイズを小さくする
  • 基礎が沈下することを防ぐ砕石層を省略する(または樹脂板などで代替する)
  • 短工期で設置させるため、基礎コンクリートを流し込んだ当日に屋根なども組立てる(基礎の中にレンガや石などを詰めて、柱が揺れたり傾かないように工夫する)
  • コーキング(雨漏れ防止)作業などを省略する
  • 水抜き用の孔開け作業などを省略する

 

それぞれのメリット・デメリット

それぞれのメリット・デメリット

「自社の施工方法で行うカーポート工事」と「メーカーの施工基準で行うカーポート工事」のそれぞれのメリット・デメリットですが、以下の通りです。

 

自社の施工方法

メリット

  • 工事代を抑えることができる
  • 短工期、完成が早い(通常1~2日程度)

デメリット

  • カタログ記載の性能(耐風圧強度や耐積雪強度など)が正しく発揮されない
  • メーカーが指示する施工基準に沿わない工事のため、不具合が発生した場合、メーカー保証が受けられない可能性がある
  • 過度な不適正工事の場合、万が一の事故の際に火災保険が適用できない可能性がある

 

メーカーの施工基準

メリット

  • カタログ記載の性能(耐風圧強度・耐積雪強度など)が正しく発揮される
  • メーカー保証を適切に受けることができる
  • 万が一の事故の際にも、火災保険を適切に使用することができる

デメリット

  • 工事代が比較的高くなる
  • 長工期、完成に日数がかかる(通常2~3日程度)

 

どちらの工事を選んだらいいの?

どちらを選べばいいのか

「結局のところ、どちらの工事を選んだらいいの?」という疑問ですが

前述のメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分にあった方を選ぶことが必要です。

価格重視 = 「自社の施工方法で行う工事」

品質・安心重視 = 「メーカーの施工基準で行う工事」

 

メーカーの施工基準に沿った工事を行わないからといって、すぐに壊れるようなカーポートになるかと言われるとそうではないですし、車の雨よけとしての役割を果たすこともできるかと思います。

しかしながら、カタログに記載された耐候性能などが適切に発揮されるかどうか、どのくらいの強度があるかについては、自社の施工方法によるものなので、それらについては測りかねてしまいます。

 

もし、カタログの性能を見て商品をお選びする方や、安心して長く使うことのできるカーポートを設置したいと考えている方は、「メーカーの施工基準で行う工事」によるカーポート工事をおすすめします

そのような点から、私が代表を務めるg-exteriorでも、工事をする側としても安心して商品をお引き渡しできる「メーカーの施工基準で行う工事」を採用しております。

 

ここに注意!

ここに注意

今回の記事では工事代の違いに着目して2種類の工事があると申し上げました。

しかしながら…

35,000円の工事代だとしてもメーカーの施工基準に沿った工事を行う会社もあるかもしれませんし、逆に100,000円の工事代でもメーカーの施工基準に沿わない工事をする会社もあるかもしれません。

 

「自社の施工方法で行う工事」なのか、「メーカーの施工基準で行う工事」なのかを判断できるようにすることで、業者選びや正しい工事の選択をすることができます。

ここがチェックポイント!


メーカーの施工基準を確認する

メーカーによってはインターネット上で施工要領書などを公開しています。またカタログにも指定する基礎の寸法などが表記されていますので、自分が希望する商品にどのような施工基準があるか事前に確認しておきましょう。

見積内容を確認する

基本的にはカーポート工事をする前には施工業者による見積りが行われます。見積内容を確認してどのような工事が行われるか確認しましょう。

信頼できる施工業者選びをする

施工業者の見積も信頼度のチェックポイントとなります。見積精度が高く、作業内容も細かく(基礎の大きさや細かな作業の有無など)記載された見積りは工事への信頼感も高まると思います。また現場調査時など事前の打合せ時に、担当員がしっかりと工事や作業内容の知識を有しているかの確認も信頼できる施工業者かどうかの判断材料となります。

見えない作業にはとくに注意!

例えば、基礎工事(カーポートの倒壊などを防ぐため、柱をコンクリートで堅牢に固める作業)は、カーポートの性能を決める大切な作業のひとつでありながらも、完成時には地中に埋まってしまい、しっかりと出来ているのかが確認しにくい作業です。そういった見えない作業では事前の打合せ通りの作業が行われないケースもあるので、自ら工事に立ち会ったり、作業工程を写真などで残してくれるような業者などを選びましょう。

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

カーポートの工事代が2種類あるという今回の話…

商品代と工事代を含めた一式金額(カーポート 〇〇万円! ※標準工事代を含む)のような表示方法でカーポートを販売したり、見積り内容に細かな作業内容を表記せずカーポート工事一式〇〇万円とする業者もいるので、どちらの種類なのかを判断しづらい現状もあります。

そういった場合には、工事完成後に「アタリだったか・ハズレだったか」のようにギャンブル的なお買い物となってしまうことになりかねません。

 

後悔なく納得できるものを購入するためにも、今回の「カーポート工事代の種類」についてしっかりと理解しておきましょう!

当記事のまとめ

  • カーポートの工事代には「自社の施工方法による工事」と「メーカーの施工基準による工事」の2種類がある。
  • それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで、自分に適している工事を選ぶ必要がある。
  • 大まかに、価格重視=「自社の施工方法」、品質・安全重視=「メーカーの施工基準」。
  • 納得のいくカーポートの手にするため、メーカーの施工基準を事前に確認するなどして、自分でもどちらの工事なのかを判断できるようにしておく。

 

 

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