
(参考画像:LIXIL フーゴF 1台用)
愛車・家族と暮らしを守るカーポートですが、その種類は実に豊富で、性能やデザインも多種多様あります。
基本的にはカーポートの耐久年数は10年以上のものばかりですので、買い替えの頻度も高くありません。
1発で自分に合ったカーポートを選びたいところです。
そこで今回は、そんな最適を選びづらいカーポートについて、いくつかのポイントに別けてその上手な選び方を解説していきたいと思います。
この記事の目次
カーポートの魅力・メリット
雨から車を守る
雨による汚れやサビつきを減らし、車体のきれいさを保ちます。日頃の洗車やワックスがけも減り、お財布にも優しいです。
雪や霜から車を守る
冬場の雪や霜の影響を軽減し、朝の忙しい時間でも雪下ろしや霜取りの手間を省きます。
雨に濡れずに乗り降りできる
後部座席から荷物を下ろすときや、子供をベビーカーに乗せかえるときも、濡れずに行えます。
紫外線による車の劣化を防ぐ
車体の色褪せの原因となる紫外線をカットして、愛車の美しい状態を保ちます。
車内温度の上昇を抑える
夏場の車内温度の極端な上昇も抑えることができ、車内の電子機器の故障も防げます。
商品選びのポイント
それでは、我が家に最適のカーポートを選ぶためにいくつかのポイントから考えていきましょう。
車の台数でカーポートを選ぶ
現在保有する車の台数だけでなく、将来的に増える可能性や、来訪者用のスペースが必要かなど、ライフスタイルに合わせ検討しましょう。
車の台数が1台の場合
片側支持柱(1台用)
後方支持柱(1台用)
両側支持柱(1台用)
車の台数が2台の場合
片側支持柱(2台用)
後方支持柱(2台用)
両側支持柱(2台用)
車の台数が3台以上の場合
後方支持柱(3台用)
両側支持柱(3台用)
両側支持柱(4台用)
ポイント
カーポートの高さも将来を見据えて選ぶ
車を買い替えたり、カーキャリアを設置した場合に、車の車高が高くなる可能性があるかもしれません。
カーポートの柱の高さは3タイプあります。余裕をもった高さ選びを心掛けましょう。
※メーカーや商品によって、柱の長さ(標準、ロング、ハイロング)は異なることがあります。上記のサイズはおおよその目安になります。
駐車場のサイズでカーポートを選ぶ
カーポートのサイズの見かたをきちんと理解して、駐車場のスペースを無駄なく使えるものを選びましょう。
幅(W)=「間口」
車の入口部分の寸法を指します。置く台数によって大きく変動する部分。
長さ(L)=「奥行」
カーポート全体の長さで、5.0m~5.7mのサイズの商品が多いです。
高さ(H)=「柱の高さ」
地面から屋根の一番低い点の高さ(=柱の高さ)を指します。
駐車スペースの計測
実際に駐車場を測ってみて、どのくらいの大きさのカーポートが設置できるのか確認しましょう。
ポイント
理想的なカーポートのサイズ
車のサイズは車種により異なりますが、雨に濡れずに乗り降りできたり、バックドアを開けることができる理想的なカーポートのサイズは、以下の通りです。
- 幅 車の幅+100cm~150cm
- 長さ 車の長さ+60cm~70cm
- 高さ 車の高さ+30cm~50cm
駐車場の形状でカーポートを選ぶ
駐車場の形状と前面道路の位置関係に応じたカーポートを選ぶことで、車の出し入れのしやすさも大きく変わります。カーポートの柱の位置が重要です。
道路と直角の駐車場(1台用)
多くの住宅で見られる駐車場のパターンで、片側支持のカーポートを設置するケースが多いです。
間口が狭い場合や前面道路が狭いには、前側の旋回スペースを確保するために、前方向に柱の無い後方支持のカーポートがおすすめです。
道路と直角の駐車場(2台用)
こちらも同様に多くに見られるパターンです。両側支持のカーポートを設置するのがベターでしょう。
後方支持のカーポートであれば、スペースをより広く使うことができて快適・安心です。
道路と直角の駐車場(縦列2台用)
奥側の車の出し入れが面倒になることがデメリットですが、敷地を有効に使うことのできる形状です。
片側支持のカーポートを連続して設置する「連棟タイプ」がこの形状にはピッタリです。
道路と平行の駐車場
奥行がなく、間口が広い敷地向きの駐車場形状です。
柱が運転の邪魔にならないよう、片側支持を勧めることが多いですが、スペースに余裕がある場合には後方支持もおしゃれでおすすめです。
ポイント
異形の駐車場には加工できるカーポート
駐車スペースの中に電柱が立っていたり、形状が長方形ではない場合もあります。そんな時には、異形に加工ができるカーポートがおすすめです。
無駄なくスペースに収めることができますので、業者にも相談のうえ検討してみましょう。
風や雪への強さでカーポートを選ぶ
近年では異常気象の発生も増え、予期せぬ強風や積雪などによって、住宅などが被害に見舞われることも多くあります。カーポートも例外ではなく、強風により飛んでしまった屋根が近隣住宅にぶつかってしまったり、雪の重みで下にある車ごとつぶれたりするケースもございます。
自分が住む地域にあったカーポートを選び、安心して過ごせるようにしましょう。
風に対する強さ
カーポートの風に対する強さは「耐風圧強度」という数値で示されます。

(参考画像:LIXIL フーゴF)
例えば、LIXILのカーポート/フーゴであれば耐風圧強度は42m/s。
「風速の平均が42m/s(1秒間あたりに空気が42m移動する速度)までは耐えられる相当の強さ」ということになります。
現在、販売されているカーポートでは、耐風圧強度34m/s、38m/s、42m/s、46m/sなどがあります。気象庁のデータなどから、自分が住む地域であれば、どの耐風圧強度のカーポートであれば安心できるか選びましょう。
※強弱を繰り返して小刻みに変化しながら吹く風の強さを、10分間の平均値で表したものを「平均風速」と呼びますが、カーポートの耐風圧強度はカーポートが耐えられる「最大の平均風速」で表示されています。瞬間的に吹く強い風の最大値(最大瞬間風速)とは異なるので注意が必要です。
ポイント
平均値よりも強い風の影響をうけるケース
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田園地域や沿岸地域
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高台の住宅地
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付近に高い建物がある
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袋小路になっている
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周囲に物置などがある
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向きが煽られやすい形
雪に対する強さ
カーポートの雪に対する強さは「耐積雪強度」という数値で示されます。

(参考画像:LIXIL フーゴR)
例えば、LIXIL社のカーポート/フーゴであれば耐積雪強度は20cm。
「屋根に載せられる積雪量の目安は20cm相当」ということになります。
耐積雪強度は、20cm相当、30cm相当、50cm相当、100cm相当、150cm相当、200cm相当、のものがあります。
自分の住む地域には例年どのくらいの積雪量があるかを踏まえた上で、安心できるものを選びましょう。
関東地方の平野部であれば30cm相当か50cm相当のものが安心できるでしょう。

ポイント
雪質による耐積雪量の違い
カーポートの耐積雪強度は「新雪(降り積もったばかりの雪)」への強度で示されています。雪質の違いによっては、屋根に載せられる量も変わってくるので注意が必要です。
降り積もったばかりの雪
表示されている耐積雪強度 | ☆雪降ろしの目安 |
20cm相当 | 20cm程度 |
30cm相当 | 30cm程度 |
50cm相当 | 50cm程度 |
積雪の重みで圧縮された雪
表示されている耐積雪強度 | ☆雪降ろしの目安 |
20cm相当 | 12cm程度 |
30cm相当 | 18cm程度 |
50cm相当 | 30cm程度 |
一度解けて再度凍って細かな氷の粒が集まった雪
表示されている耐積雪強度 | ☆雪降ろしの目安 |
20cm相当 | 8cm程度 |
30cm相当 | 12cm程度 |
50cm相当 | 21cm程度 |
※数値はおよその目安です。「日本雪氷学会の分類名称」参照
好みの屋根材でカーポートを選ぶ
カーポートの役割はその屋根の下の愛車を守ることにあるので、屋根ふき材の選択は特に重要です。その見た目や効果も違いますので、自分に適した屋根材を選びましょう。
ポリカーボネート板
紫外線はほぼ100%カットしながらも、明るさを確保できるポリカーボネート板。
金属折板
工場等の屋根としても利用される、山谷形状の金属屋根材。耐荷重性と遮熱性の高さが特徴。
アルミ形材
カーポートを構成する柱や梁などと同じ材料でできた屋根材で、デザイン性の高さが特徴。
FRP材
見た目はポリカーボネート材と変わりませんが、強化材としてガラス繊維が入っております。防火性能・遮熱性能・伸縮性の小ささが特徴。
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参考専門店が教えるカーポート・サイクルポートの屋根材選び
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カーポートの費用
LIXIL ネスカ F 1台用
片側支持・ポリカーボネート板
耐積雪強度20cm相当
耐風圧強度38m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約240,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約207,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL フーゴ R 両支持 1台用
両側支持・ポリカーボネート板
耐積雪強度20cm相当
耐風圧強度42m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約317,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約335,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL アーキフラン 1台用
後方支持・ポリカーボネート板
耐積雪強度20cm相当
耐風圧強度38m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約494,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約498,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL カーポートSW 1500 1台用
両側支持・金属折板
耐積雪強度50cm相当
耐風圧強度46m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約361,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約385,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL カーポートSC 1台用
片側支持・アルミ形材
耐積雪強度20cm相当
耐風圧強度42m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約428,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約380,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL ネスカ R 2台用
両側支持・ポリカーボネート板
耐積雪強度20cm相当
耐風圧強度38m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約325,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約334,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL フーゴ F 2台用
両側支持・ポリカーボネート板
耐積雪強度20cm相当
耐風圧強度42m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約469,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約485,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL アーキフラン 2台用
後方支持・ポリカーボネート板
耐積雪強度20cm相当
耐風圧強度42m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約866,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約944,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL カーポートSW 1500 2台用
両側支持・金属折板
耐積雪強度50cm相当
耐風圧強度46m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約574,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約581,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL カーポートSC 2台用
両側支持・アルミ形材
耐積雪強度20cm相当
耐風圧強度42m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約823,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約802,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL フーゴ R 3台用
両側支持・ポリカーボネート板
耐積雪強度20cm相当
耐風圧強度38m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約820,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約804,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL フーゴ F 3台用
両側支持・ポリカーボネート板
耐積雪強度20cm相当
耐風圧強度38m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約927,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約957,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL カーポートSW 1500 3台用
両側支持・金属折板
耐積雪強度50cm相当
耐風圧強度46m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約956,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約980,000円~(税込・工事費込み)
LIXIL カーポートSW 1500 4台用
両側支持・金属折板
耐積雪強度50cm相当
耐風圧強度46m/秒相当
【土の場合 設置費用】 約1,083,000円~(税込・工事費込み)
【土間コンの場合 設置費用】 約1,113,000円~(税込・工事費込み)
使いやすさがぐっと上がるおすすめのオプション
▶ カーポート用照明
暗くなりがちなカーポートの下では照明が一つあるだけでも、車の出し入れや軽作業には非常に便利です。人感センサータイプであれば、スイッチの入切の面倒もなく無駄な点灯時間の節約にもなります。犯罪対策にも繋がる一石二鳥のオプションです。
▶ 屋外用コンセント
カーポートの柱部分に設置することができます。車内用掃除機や高圧洗浄機の使用にあたり、わざわざ延長コードを使って行う必要もなく便利です。
▶ アルミ雨樋
通常は樹脂製の雨樋をアルミ製に変更できます。紫外線による退色や劣化が少なく、美観も長持ちできます。
▶ 物干し
カーポートをさらに有効に使うことができます。車内マットを洗ったときなど干すのに便利です。
▶ 車止め
駐車の際の目印にもなり、バックをしすぎて壁にぶつかってしまうなどの心配もなくなります。
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参考専門店が教える駐車場に車止めをつける方法と費用
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
カーポートはエクステリア製品の中でも販売数の比率が高く、メーカーも注力して特徴ある商品やバリエーションを用意しています。
お客様方にとっては、選択候補が多く、選ぶことの難しさにつながってしまうかもしれまんが、ぜひ自分に合うカーポートを見つけてみてください。
まだ家を建てていない方は、設置したいカーポートをあらかじめ決めておいて、駐車場に設置スペースを確保できるような外構計画を立てましょう。
カーポートを後悔しないための選び方
- 車の台数でカーポートを選ぶ場合には、将来的に増える可能性や、来訪者用のスペースが必要かなど、ライフスタイルに合わせて検討する。
- 駐車スペースを無駄なく有効に使うためにも、カーポートのサイズを理解して適したものを選ぶ。
- 理想的なカーポートのサイズは、幅=車幅+100~150cm、長さ=車全長+60cm~70cm、高さ=車高+30cm~50cm。
- 駐車場の形状に合わせて、適したカーポートを選ぶことで車の出し入れのしやすさも大きく変わる。
- 風に対する強さ=「耐風圧強度」、雪に対する強さ=「耐積雪強度」、自分の住む地域に適した強度のカーポートを選ぶ。
- 雪質によって、耐えられる積雪量も変わってくるので注意。
- 屋根材は「ポリカーボネート板」、「スチール折板」、「アルミ形材」、「FRP材」から自分に適したものを選ぶ。
- カーポート工事の費用目安は、1台用で20万円~、2台用で33万円~、3台用で80万円~程度。